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ムカツク。非常にムカツク。主人公の女が。週刊JIDAIが。

なんでこんなにムカツクのか考えながらアニメを観ていた。

最初は、少女マンガに有りがちな高圧的な物言いとかにムカツクのかと思っていたけど、それにしては腹が立ち過ぎるので、改めて考えてみた。

私がこの「働きマン」の主人公の女にこれほどムカツクのは、多分、この女のやっていることがそもそも“良いこと”じゃないからだ。



主人公は週刊JIDAIの編集者だけど、この週刊誌自体が世の中にとっては不毛なものなのだ。
無くて良い・・のではなく、無い方が良いモノ・・なのだ。

一生懸命やることを美徳とする考え方がある。
目の前の汚いことをストイックにこなしていくことを、リアルだとか、生きるとはそういうことだと言う人たちもいる。

でも、それは違う。


例えば、彼女達は有名人のスクープをとろうとハリコミをする。
「熱愛発覚!」みたいな記事を書くために。

それを彼女達は『(こんな嫌な仕事も)誰かがやらなきゃいけない仕事だ』という。
まるで大儀があるような物言いだ。

でも、有名人の熱愛スクープなんて必要無い。その記事自体が必要無い。
その雑誌も必要の無いものだ。
だから、そんなハリコミも必要無いし、それを一生懸命やることに価値なんてないし、大儀なんてものも生まれようがない。


もし、世の中からそういった下世話なことが無くせないんだとして、他でとりあげられるよりも週刊JIDAIでスクープをあげるほうが当の有名人の名声を守ってやれるようなものを書けるとか、メディアとして読者に上手な啓蒙をしていけるとか、そういうことがあるのなら彼女達の奮闘にも意味があると思う。

でも、彼女達のやっていることは他の人達がやっていることと一緒だ。
同じように、他人を食い物にしているだけだ。

頑張っているなら、例え自分が生きるために誰かを傷つけたとして良いとか仕方無いとかそういうことを肯定しているに過ぎない。

本当に下らないことだと思う。
いや、邪魔だ。
メディアともなれば、更に、その存在は悪にも近いように思う。



大事なのは、仕事を一生懸命やることじゃない。
下らないものに幾ら労を傾けても、そんなもの少しも立派じゃない。
それを立派だと褒めるのは身内位なものだ。

必要なのは、立派なのは、大事なのは、“大人”になることではなく“人”であることだと、私は思う。

世の中の、仕事の、そんなもののノウハウなんて一生分からなくても良い。
そこに価値は無いのだから。


人は、頑張っていれば美しいわけじゃない。
美しくあろうと頑張ることが美しいのだと思う。

心をかける対象が悪なら、熱心でも、ある種の情のようなものがあっても、それは悪でしかない。
褒められたところのひとつもない、ただの悪だ。



世の中には戦っている人が沢山いる。
少ない利益の中にあっても希望を捨てずに戦っている人たちがいる。
かける時間なら良いことをしたいとか、生み出すものに、それを選択してくれる人達に、愛情を持てる人達がいる。

そんな人達は、もしかしたら損をすることもあるかもしれない。
「立派」なだけじゃ食べていけないかもしれない。

でも、そうしているのはこのアニメの主人公達のような輩のせいかもしれない。


また、現実と理想が違った時、現実だけを肯定するのがリアルだとは思えない。

綺麗なことは、綺麗事が重なってできていく。
誰も理想を願わなくなったら、理想は訪れないだろうと思う。
理想や綺麗事だって、リアルなはずだ。



「働きマン」というこのアニメ自体が週刊JIDAIなのだろうと思う。
人を低きに流す傾斜だ。

生きることは容易くないから、上手くいかないこともあって、少し楽をしたいと思う時に人は低きに流れてしまい、上手くやっている人をうらやんだり失敗する人を笑ったりする。

でも、もう少し自分に期待してみても良いんじゃないかとも思う。

他人の転ぶのが面白いなんて・・そんな不毛な生き物なのか?
他人の成功を嫉むことで気が晴れてしまうようなそんな生き物なのか?

こういうことは、本能だとか根強い感覚だとか言われることがあるけど、本当にそうなのだろうか?

結局、自分が得をするわけではないだろうに、何故に本能だと言ってしまうのだろう。
無意味なのに。

誰かが言うこんな根強い感覚も、実は誰かに作られたものかもしれないとは考えないのだろうか。

私には、“大衆”が利口であっては困る人達にとっての便利な本能論・・という風にしか映らない。

だからって大きな陰謀論ではないんだけど。
だって、実際に隣の人の裾を引っ張っているのは、隣の人だから。



目の前の仕事を必死でしてしまう前に、必死で考えてみても良いじゃないかと思う。
「あるべきか」ということを。


このアニメを観て、「仕事の格好良さ」を感じちゃったりとか「あ〜分かるな〜」なんて共感するやつはダメダメだ。
こんなんなら、チャラチャラ生きている奴の方が10倍はマシ。


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